赤トンボ

tricyrtis2010-08-12


前回の「栗」に続き、秋の気配・・。

夕刻に蜩(ひぐらし)が一斉に鳴き始め、TAO Cafeの周囲には赤トンボの群れが舞うようになりました。トンボは環境の指標とされ、トンボのいる環境はホタルやメダカ、カエルにとっても住みやすいところだそう。水田、畑、牧草地が広がる牧之原台地は、きっと、彼らにとっても安心して生きられる安息の地なのでしょう。

赤トンボは田んぼで生まれ育つため、都会ではほとんど見られません。水田の害虫を食べてくれるので、お百姓さんには昔から感謝されていたそうです。ご先祖さまの魂を乗せてやってくるという言い伝えもあって、別名精霊トンボ、盆トンボとも呼ばれます。一方、環境の変化からでしょう、日本全国から赤トンボが激減し、環境省農水省の後押しで、赤トンボの生態調査など行う「赤トンボ大会」が開かれるようになりました。

鹿児島湾に沈む夕日に照らされて飛ぶ赤とんぼの群れを見ながら、自然と口ずさむ日本の文化財、「♪赤トンボ」。歌の世界だけでなく、いつまでも自然の風景と重なりながら歌えるものであって欲しいなぁと思います。画像は、トンボが小さな枝に止まった様子ですが、やっとトンボと分かるかな?。