掛け干し米

tricyrtis2013-10-24

ずいぶんご無沙汰してしまいました。
北海道の山々の記録を書こうと思いながら、大切な方々の続けての訃報・・。ちょっと参ってました。

季節はすっかり秋。
牧之原台地は、いま、稲刈りの真っ盛り、村落のあちこちでご覧の「掛け干し」の風景が見られます。
以前と違って、今は、「コンバインで刈ってそのまま乾燥機で乾かす」という機械乾燥が主流ですが、初夏は蛍が群れる狭い棚田ではそうもいきません。刈った稲を2、3週間竿に掛けて乾燥させる昔ながらの方法で、労力も時間もかかりますが、 太陽の光をたっぷり浴びたお米は味も香りも格別です。
逆さにして干す事により稲の栄養が穂先の実に集中するともいわれています。でも、何より、素敵なのは、山々が色づいた秋の風景に、掛け干しがとても似合うこと。

子供の頃、祖父の住む指宿で、掛け干しの竿の周りを夢中に駆けまわっていたことが、懐かしく思い出されます。
実りの秋、いい季節です。