テイカカズラ

tricyrtis2013-05-29

今年も、庭のテイカカズラの花が、壁一面に満開になりました。
花が終わっって短く刈り込んだ鉢を買って20数年になるのですが、鉢のまま地下に根を伸ばして生き続けています。
この力強い生きざまに反して、花にはうっとりするような優しい芳香があるんです。

このテイカカズラ、和名は定家葛。後白河天皇の娘の武子内親王を愛した藤原定家が、内親王の病死のあとも彼女を思い続け、葛になって彼女のお墓に絡みついたという伝説がある植物。
剪定すると、切り口から白い樹液が出るのですが、これが有毒だそう。

この伝説が真実かどうか分かりませんが、植物も命の宿る生きもの。成就しなかった恋の執念が、葛を伸ばし、そこに香りを放ちながら、こんなに美しい花を咲かせるのかもしれませんね。


HPはこちら

http://www.synapse.ne.jp/taocafe/taocafe/Welcome.html