レモンマートル

tricyrtis2013-07-16

いま、「植物はすごい- 生き残りをかけたしくみと工夫」という本を読んでいます。
植物たちのからだを守る知恵と工夫のすごさ、植物たちが環境に適応し逆境に抗して生きていくために持っているしくみのすごさが紹介されている、とっても興味深い面白い本です。
毎日のように眺めている植物や樹々は、動き回ったり声を出したりできないけれど、そのパワーはすごいだらけなんだわぁと気づかされます。
私たちが気持ちがいいと感じる森林浴は、樹々の葉っぱや幹から出ている、ほのかに感じる香りのせいなのだそうです。
よく耳にするアロマテラピーも香りの療法を意味し、そんな香りのお蔭で、私たちは気持ちを落ち着かせたり、ストレスを軽減したりしながら、心や身体を元気にしてもらっているんですね。

画像は、庭に咲いたレモンマートルの花を乾燥させたもの。レモンの香りが漂ってきます。
森の治療薬と言われた、レモンよりレモンの香りがするレモンマートルは、柑橘系芳香成分「シトラール」の含有量が、世界中のどの植物よりも多いらしいのです。
その成分のお蔭で、人はお風呂に使ったり、精油にしたり、お茶を楽しんだりしていますが、植物の想いからすると、この香りもきっと、レモンマートル自身が自分のからだを守り、自分を生かすための知恵なんでしょうね。

植物はすごい!